録音機にも虫除け対策
2008 / 09 / 24 ( Wed ) 今夏もいっぱい蚊やブヨに刺されました。日本脳炎にヤラれるのが先か、はたまた酒毒がアタマに回るのが早いか…静かなるデッドヒートが繰り広げられているものと思われます。
さて。 夏期〜秋期の野外録音では、こうした蚊やアブの音も悩みの種。私はほぼ 「マイクの後ろに常駐型」 のスタイルで録っていますが、この場合どうしても自分に寄ってくる虫の音をマイクが拾ってしまう。なので、しばしばマイク(録音機)の置きっぱなしを余儀なくされます。 ところが、「放置録音」をしたにもかかわらず、あとで聴いてみるとやはり蚊の音がしつこく入ってしまっていることがあります。たまたま近くを飛んだ…というのではなく、明らかにレコーダーの回りをウロウロしていて、時には内蔵マイクにとまったことが分かる録音さえ…。 もじゃもじゃのウィンドジャマー(風防)に人の匂いがついているのかもしれません。ただ、PCM-D50のようなメモリー録音機を使うようになってから気になり始めたことなので、あるいは録音機の発熱に寄ってきているのかもしれません。外部マイクで録っている時 「マイクそのものに蚊が寄ってくる」 ようなことはあまり無い気がするのですが…。 というわけで、レコーダーにも簡易虫除け対策。リストバンドタイプのものを巻き付けています。 ![]() 効果の測定方法に良いアイディアが浮かばないので、つけた場合とつけない場合の比較実験ができず残念。個人的には 「身につけた場合の虫除け効果よりは、効き目がある」 という印象です。 ひょっとしたら、「クロレッツ」や「フリスク」を録音機に乗っけただけでも効果あるかな…。 ミント系の匂いは蚊やアブ(あるいはヒル)対策にかなり有効です。 |
虫の音、夏から秋へ
2008 / 09 / 17 ( Wed ) ニッポンの秋と云えば虫の音。
実際にはすでに夏から鳴いているコオロギ・キリギリス類が多いわけですが、気温によって虫の音は変わるのだそうです。秋になり気温が下がってくると、鳴く速度=Tempoがゆっくりになるとか。 まったくの同所・ほぼ同時刻に録ったクツワムシの鳴き声が手元にあるので、これを較べてみます。 (clickして↓再生=15秒) 8月27日19:01録音(気温:24℃)クツワムシ合唱 (clickして↓再生=15秒) 9月16日19:09録音(気温:21.7℃)クツワムシ合唱 合唱団の数もかなり違いますが、この録音に限って云えば速度の差は顕著です。9月に録ったクツワムシは調子の悪い旧型エンジンのように、Tempoが緩慢なだけでなくリズムも崩れがち。青息吐息…といった感じで鳴いていてちょっと可笑しい。 この差が本当に気温の変化によるものなのかは分かりません。でも、夏は密で盛大に、秋が深まってくるとまばらにのんびりと…という経験的な印象とも一致しているように思います。盛夏の虫の音に哀調を感じとるのは、なかなかムズカシイものです。 今、開け放った窓越しに聞こえているのは、涼しげでゆったりとしたカンタンとエンマコオロギの鳴き声。 九月も半ばを過ぎました。 |
新たなる手口の電話詐欺?
2008 / 09 / 11 ( Thu ) つい先日、携帯電話にこんな留守電メッセージが入っていました。
(clickして↓再生=17秒) 9/4の14:10に着信。 こうしてパソコンに取り込んで聴くとかなり明瞭で、ちょっと驚いています。携帯のスピーカーだと早口で何を喋っているのか全く分かりませんでした。「メッセージを聞いたら電話かけ直せ。」と言っている部分だけハッキリ聴き取れて、あ〜これはもしかしたら電話を使った新手の詐欺か何かだろう…と考えたのです。 ところが発信元の番号を調べると「株式会社スタッフサービス」という横浜みなとみらいに実在する人材派遣会社からかけられた電話だと判明。どうやら本当の間違い電話でした。 困ったな…と思いつつ、誰さんから誰さんへの電話なのか、その名前が双方どうしても聞き取れなかったため「株式会社スタッフサービス」に連絡することは諦めました。こういう場合、 「御社のどなたかが、誰かにかけるつもりの電話を間違ってウチに…」 などと説明するのはちょっと面倒です。というのも実は以前、間違い電話を受けたことで少々タイヘンな思いをした経験があるのです…。 もう何年前のことになりますか、まだ我が家の電話機がナンバーディスプレイ対応ではなかった頃。その夜、帰宅してメッセージを確認すると、若い女の子の声で 「お昼頃、△×駅前であなたの車に轢かれた者です。あの後、病院に行きました…(中略) 連絡ください。」 というオソロシイ留守電。しかも間違い電話。さすがにこれは放っておくワケにもいかず、とりあえず△×駅最寄りの交番に電話しました。 ところがその先のやりとりが予想外に難航しまして、間違い電話だと繰り返し言っているのに 「で、電話をかけてきた方とあなたはお知り合いですか?」 などと訊かれるし、電話口でお巡りさんが交代するとまた最初から説明のやり直しです。 まずは駅前でそういう事故があったかどうか、日誌か何かで確認して欲しい、と言うと しばらく、ごそごそやっていて 「あ、確かに車と自転車の接触事故がありました」 と。その自転車に乗っていた女性が車の運転者に連絡を取ろうとしてウチに間違ってかけてきたのでしょう。あらためてそう説明して、やれやれこれで解決…と思いきや、お巡りさんいわく 「で、その女性はなぜあなたのところに電話してきたのですか?」 なぜ彼女は私のところへ間違い電話をかけてきたのか…。一億数千万いる日本人の他の誰かではなく、私に。その理由は、少なくとも私にはまったく分かりませんでした。恐らく、あくまでも個人的な推理の域を出ないのですが、電話番号が似ていたからではないでしょうか…。 名前も名乗らなかった留守電の女の子の、ぬぼーっとした声を思い出しつつ、知らんぷりしておいても良かったのかな…、警察に電話なんかしなけりゃ良かったな…とちょっとだけ後悔したことを覚えています。 さてさて。それにしても今回の間違い電話、なかなかのrapid speakingです。同じ速さで喋ってみようと何度かトライしましたが、私にはとても無理。 今さらながら、世の中の「高速社会」っぷりに感銘を受けました。 そして、あらためて携帯電話内蔵スピーカーの低音質っぷりを痛感いたしました。 |
いきなり思い立って高尾山
2008 / 09 / 06 ( Sat ) お昼過ぎの八王子。夕方、都心での用事は先方の都合でキャンセル。せっかく遠いところまで来てまっすぐ帰るのもツマラナイ…ということで、もう時間も遅かったのですが高尾山を歩くことにしました。午前中、冷房で身体が冷えすぎていたにも関わらず、京王線・高尾山口の駅を出て数分後には吹き出す汗。久しぶりに暑さが戻ってきました。
春に友人と訪れたときに果たせなかった6号路から登ろうと思ったら、先日の大雨で通行止め。この日、ここ以外にも通れないルートが幾つかあったようです。「開通未定」と看板に書かれてあったので結構派手に崩れたのかもしれません。仕方なく琵琶滝から階段を上がって3号路経由で山頂へ。 ![]() 富士山はかすかに、本当にうっすらとその両肩が見えていました。 「あ〜今日は富士山見えないね〜」 という会話があちこちで聞こえたので、すかさず 「ほら、テッペンは見えないけど、あそこの雲みたいに見えるのが稜線…」 などとおせっかい。若者たちには無理矢理双眼鏡を貸し付けたりして。 飛行機は絶え間なく上空を飛ぶし、夕方になってもサンダル履きのヤングの喧噪が絶えない賑やかな高尾山山頂でしたが、スケッチとして音を録りました。 (clickして↓再生=21秒) 高尾山頂ツクツクボウシと暮六の鐘の音 ヘッドライトは常時荷物に入っているし、久しぶりに夜の山道を歩く練習でもしようと、陽が落ちるまで待って下山。 4号路〜吊り橋を経て降りました。真っ暗な林の中をライトを消してしばらく歩き、点けてまたしばらく歩く…。やはりここも先日の集中豪雨で路肩が崩れ落ちていて、道もぬかるみ、滑りやすいので緊張を強いられます。ライトを消すと自分の靴が見えません。これで土砂降りだったら果たして自分はこの道をちゃんと歩けるだろうか…などと考えつつ。 こういう夜の山でいつも思うのが全盲の人たちの凄さについて、です。私なんて自宅でたまに目隠しをして2〜30分ほど動いてみたりすると、隅々まで知り尽くしたはずの部屋の中でさえ柱に肩をぶつけ、低い敷居に蹴つまづき、階段の段数を間違えて空足を踏む体たらく。もう何万回と押した換気扇のスイッチを探り当てるのにもモタモタします。 さて。一時間ほどでようやく薬王院の山門横に飛び出し、舗装路を踏んだあたりで遠くから何やら賑やかな人の声。ビアガーデンでした。平日にもかかわらず随分賑わっています。 ![]() <薬王院山門と嬌声に満ちた高尾山ビアマウント> なるほど、7/1〜9/30の期間はこのビアガーデンに合わせてケーブルも夜10時近くまで運行しているのでした。道理で山歩きでは無さそうな人たちが遅くまで山頂に居たワケだ…。 ここから高尾山口駅まではコンクリートの上を転げ落ちるように歩いてあっという間。 帰りの京王線の中でも 「結局、ショーチュー何杯?」 「○×さん、ものすごくピッチ早いよね〜」 という楽しい会話があちこちで。みんな高尾山でしこたま呑んでゴキゲンの様子でした。 おまけ写真は山腹にひょっこり出ていたタマゴタケ。 ![]() |
センターキャンセル・テクノロジー(承前)
2008 / 08 / 21 ( Thu ) 前回からのつづき。
下のキャプチャー画像は、前回アップしたオリジナルの放送音声(の一部分)。 ![]() 黄色のラインで挟まれている波形が左(L)チャンネル、その下が右(R)チャンネルの音です。それぞれの山と谷がほとんど一致しています。これが元の状態。このステレオサウンドから、Lチャンネルのみを逆相にすると以下のようになります。 ![]() 山と谷がほぼ線対称になりました。片方を逆相に、つまりひっくり返したことでLチャンネルの波形で「山」になっているところがRでは「谷」になっています。 この処理を施すと、実況中継放送の音がこんな風に変化。 (click↓して再生=18秒) 前回とまったく同じ箇所です。 競技場のざわめきや歓声はほぼそのままに、戸崎アナウンサーの声はほとんど聞き取れぬほど小さくなって、センターキャンセルとしては成功。 ただ、色んな放送で試してみると真ん中に定位されているはずの音も、きれいに消えたり消えなかったりと、その効果は毎回異なります。アナウンサーや解説者が静かに喋っている部分では比較的良く「消える」のですが、大声を出したり絶叫したりすると、センターキャンセルの効果が薄くなることもありました。 このような場合は… ○放送席のすぐ近くに現場音収録用のマイクも設置されていて これがアナウンサーの声を拾ってしまっている つまり、アナウンスが完全なモノラル(&センター定位)になっていないからかな…などと想像してみましたが、実際のところはよく分かりません。そもそも北京オリンピックは全種目サラウンド放送となっているはずなので、もはや今までのようにステレオ/モノラルという枠で音を語ることができなくなっています。 今回は手作業で「真ん中の音を消す」実験を試みましたが、ボタン一発でこの効果を体感できるSoftware/Hardwareもたくさんあります。ただし、センターキャンセリングの際、LとRの音がほんのちょっとでも前後にズレたらもうアウト。 今回の場合(サンプリング周波数44.1kHz)片方を44100分の1秒遅らせた(あるいは早めた)だけで、消えていたはずのアナウンサーの声がまた聞こえてきました。 これは波形の線対称つまり「山と谷」がズレたからで、音の位相とはそれほどデリケートなものだと分かります。安価な編集Softwareやオーディオインターフェースと本格的な製品の違いは「機能」というより、この「決して位相をズラさない精確さ」が一つの目安になるかもしれません。 すでに世の中は、192000分の1秒単位の精度で音を録音・編集できるところまできています。 それも民生機とパソコン一台で。 やっぱりこれはタイヘンに驚くべきことだと思います。 |











