スズメ
2007 / 08 / 29 ( Wed )
どうも近くで鳴き声がする、と思っていたら二階ベランダに子雀が居ました。巣から落ちた??しかし、見上げた屋根瓦にそんなものはない…。

とにかくまだ20cmくらい飛び上がるのが精一杯の子雀。私のことをなんだと思っているのか、スネや膝めがけて必死にばたばたと飛んできます。人間の匂いをつけてはいけないので、そのまま置き去りにするしかありません。




カーテンを閉め、サッシに立てかけた鏡越しに観察することにしました。私が部屋に引っ込むのを待っていたのでしょう、じきに親兄弟スズメたちが続々集結。餌を運んできたり、何を言っているのか分かりませんが、色々と話し合っている様子です。猫に襲われる心配がないという点でこのベランダは安全ですから、「不幸中の幸いだったよね〜」「ぶっちゃけ、庭に落ちてたらアウトだったわけでしょ。」とかそういう話をしているものと思われます。

そうこうするうちに一日目の日が暮れました。深夜、そっと懐中電灯で照らしてみると、まだ居る居る。子雀が丸くなって寝ていました。ということは、翌日も今日と同じドタバタ劇が繰り広げられるはず。カーテンの裏からマイクを仕込んで夜明けを待ちます。

さて翌朝。

日が昇りきった六時近くだったでしょうか。子雀が鳴き始めました。そして、その鳴き始めから随分経ってようやく親兄弟雀たちが今日もやって参りました。録音スタート。驚くのは、大人雀たちの羽音。至近距離で聴くとかなりの迫力です。

辛うじて鏡に映る雀たちの姿、あとはヘッドフォン越しに聞こえてくる音でベランダの様子を想像します。これが結構楽しい。

ところが…。

雀たちが鳴きやんだ…と思ったら、カラスの鳴き声が聞こえてきました。それも、何だか変な鳴き声です。一鳴きに呼応して、別のカラスがまた鳴き、数が増えてきているのが分かりました。そしてその鳴き声が急に近づいてきた時になってようやく「あっ!」と気づいた。

奴らはヒナを狙っているのです。飛び上がってカーテンを開け、網戸を開いて飛び出してみると…居ました、目の前の電線からベランダのヒナを見下ろしているカラスが数羽。少し離れたところにはもう2〜3羽。

さて、カワイイ子雀の運命やいかに…。
録音をお聴き下さい。

(↓clickして再生)
子雀救出ベランダ劇場


その日の夕方には、無事飛べるようになったのでしょう、家族に連れられて巣立っていったようです。羽一枚残って居ませんでしたからカラスの再襲撃は無かったということです。ホッとしました。

「チッ」「チッ」と短く鳴いているのが子雀。さえずっているような声が大人雀です。ブンブン言っているのが羽音。

追記:
(編集で尺を詰めてはいますが)網戸を開けて飛び出すところまでは、全てノンフィクション。その後は…蛇足ではございますがフィクションです。

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