松本電鉄の笠かぶり電鈴踏切　生録。

（ほぼ）毎日、音を録る、音を作る。音日記を書こうと思っ録りマス☆

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松本電鉄の笠かぶり電鈴踏切

長野へ。

せっかくなのでちょっと頑張って松本電鉄に足を伸ばしてみました。

この路線にもまだいくつか「鐘の鳴る踏切」が残っていること、
しかもここの電鈴（電鐘）は独特の形をしていること…
を詳しい方に教えていただき、ずっと気になっていたのでした。

なるほど噂通り、鐘の上に「笠」が乗っています。
多雪地ならではの工夫。

今回は残念ながら雪が積もったかわいらしい（に違いない！）
電鈴の姿を見ることはできませんでした。

ここは北新（きたにい）・松本大学前駅。
切符販売やら改札業務などを委託されているおばちゃん二人に聞いた話がちょっと面白かったです。

おばちゃんA:
「鐘が鳴りだしてすぐホームに出て行くと早すぎるのよね。
　だいたい、チンチンって音が80回くらい鳴ったあたりでちょうど電車到着よ。」

おばちゃんB:
「へ？あなたいつも数えてんの…！？」

走る電車の中から音で確認した限りでは、
松本～新島々間の四カ所に電鐘踏切音が聴こえました。
波田、森口、北新・松本大学前、信濃荒井それぞれの駅近くに。

（click↓して再生=28秒）
松本電鉄上高地線上り電車、北新踏切通過。

ためしに数えてみたところ、この踏切では

上り電車通過時には約８０回
下り電車通過では約１５０回

の打鐘音が鳴っているようです。

ふむふむ、確かにチンチン60カウントあたりでホームへ出て行けば、
下車客を迎えるのにちょうど良いみたい。

Aさんいわく
「早く出ちゃうと寒いでしょ。」

へ～ってカンジで感心しながら聞いてたBさん。
ひょっとしたらあれ以来彼女も鐘の音を数えてる…かな？

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[ 2010/01/31 23:04 ] 音風景 | TB(0) | CM(22)

おひさしぶりです

松本電鉄の電鐘、いい音出してますね!
子供のころは東京でも聞けた音だったのですが、そのころは寧ろチンチン五月蝿いな、ぐらいにしか思っていなくて・・・。こうして、今聞くと懐かしくなるのは、年のせいか？

アルピコが経営再建中で電鐘の行く末も安穏としてはいられないようですが、なんとか持ちこたえてもらいたいものです。

ところで、アテンダントのお姉さま達で有名な福井のえちぜん鉄道ですが、越前開発駅の構内にもこれと同型の警報機があり、こちらは22年1月現在、健在のようです。

[ 2010/02/12 19:44 ] [ 編集 ]

きよさま

越前開発駅の構内踏切について最新情報ありがとうございます。個人的には「これと同型の…」という、きよさんのコメントにも驚いてます。私の不鮮明な写真をご覧になっただけで「型式」がお分かりになるとは、いやはやすごいです。

型（メーカー）の違いによるものなのか、はたまた経年変化による個体差なのか、電鈴はひとつひとつ独特の音がしますよね。いまだ複数の電鈴式踏切が残る松本電鉄も熊本電鉄も、路線内に一つとして同じ音色やリズムの電鈴はありませんでした。どれも「その踏切固有の音」です。

ちなみに北新・松本大学前駅の踏切は「ブーン」というハム音が常時大きく鳴っていました。状態があまり良くないのではなかろうか…と心配です。

[ 2010/02/14 15:25 ] [ 編集 ]

あ、いや、種をあかせば何ということもなくて、以前両方の踏切を訪れたことがあるということだけなんですが・・・。
それに元々、打鐘式の警報機は種類がそんなにあるわけでもなく、ましてや現存しているものは数種類しかありません。

いくつかあげますと、
１．京三製作所の「踏切警報電鐘」・・この松本電鉄、三岐鉄道や京福電鉄などで見られる（聞ける？）タイプ。（京福の電鐘は数年前、ウィスキーのCMで使われていましたっけ）。
２．日本信号の「交流電鐘」・・長方形の箱に鐘がくっついているように見えるタイプ。江ノ電、大井川鉄道、富士急（その節はお騒がせしました）などにあります。
３．旧国鉄の「警報電鈴」・・小湊鉄道、熊本電鉄、岳南鉄道など、現在、一番多く残っているタイプで、おむすび（水滴？)型をしています。旧国鉄が設計したもので、基本スペックは各メーカ共通のいわば「統一規格」版です。
以上、ご参考までに。

管理人様ご指摘のように、電鈴、電鐘は材質などによりそれぞれ音色が違いますね。ただ、小生、音色が違うということまではわかるのですが、管理人様のようなご職業の方は、さらに進んで、この電鈴の音程は『ラ』だな、とか、これは『ソのシャープ』だ！とかのレベルまでわかるのでしょうか？
なんかそちらのほうがよっぽどスゴイ気がしますが・・・。

[ 2010/02/17 00:01 ] [ 編集 ]

きよ様

電鐘の種類についてのさらなる情報ありがとうございました。こういうことを教えていただくと、また見え方も違ってきて楽しいですね。

おっしゃる通り、踏切の音などはしばしば十二音階で聴こえますが、私の場合は相対的な感覚によるものだと思っています。

ただ、電車で向かいに座った乗客が鼻をかんで、それが「レ・ミーッ」とか聴こえてしまうと、おえ～って気分が悪くなります。機械音や動物の鳴き声は良いのですが、人の出す音が音階に聴こえるのはあまり愉快でないことが多いですね…。

どうやら私は「日本信号の交流電鐘」が未体験のようです。近場なのに江ノ電をうっかりしてました☆

[ 2010/02/18 07:30 ] [ 編集 ]

いざ、鎌倉

今日、鎌倉に行ってきました。
先日の暴風雨で倒れた鶴岡八幡宮の大銀杏、根元だけを残して移植して再生を目指しているという話でしたが、近くまで行ってみるとその根元から早くも若芽がいくつも出てきて、「まだ死んでなるものか」という大樹の生命力のたくましさが感じ取られるようでした。
もちろん、江ノ電にも乗りましたが、江ノ島駅を出て急カーブで道路に出てくるところにあった江ノ電最後の電鈴、いまだ健在でした。国鉄タイプとは少し違う形式のためか、音の感じはむしろ昨年松本で聞いた「電鐘」に近く聞こえたようでした。鎌倉寄りにはスピーカーもあり、ほぼ同時に鳴り出すので音が混じって聞こえてきます。

[ 2010/05/03 20:24 ] [ 編集 ]

伊豆之国さまこんにちは。

江ノ電相変わらず未体験のまま…です。たぶん五井駅と江ノ島駅近くの二つが、東京最寄りに現存する最後の電鈴ですよね。

スピーカー式の踏切も間近にあるとのこと、こういうのは現地に行かないと分からないことなので、情報ありがたく、訪問する時の参考になります。

[ 2010/05/07 22:38 ] [ 編集 ]

十和田観光電鉄が・・

きよです。
ご無沙汰しています。

久しぶりにお邪魔したというのにいい話ではないのですが、読売やデーリー東北のサイトで十和田観光電鉄（十鉄）が廃止濃厚という記事を読みました。
十鉄には４箇所の電鈴踏切があり、先月の十鉄イベントを撮影したユーチューブの投稿を見る限り４箇所とも現存しているようでした。
が、もし廃止となれば貴重な電鈴がまたもや姿を消してしまうわけで・・・。
記事を読む限り沿線自治体は支援に消極的だそうで、会社も鉄道の存廃を今月中には判断するようです。

関係者でもない部外者が安易に「存続を」というのは、はばかることだと重々承知していますが、個人的には魅力のあるローカル線だっただけになんとも心の痛い話です・・・。

[ 2011/09/03 23:17 ] [ 編集 ]

きよさま

戴いたコメントに気づくのが遅れて申し訳ありません。
重要緊急ニュース、いつものことながらありがとうございます。こうした情報に疎いものですから大変助かります。

恥ずかしながらこの線には乗ったことすらないので、じりじりとしています。少なくとも九月いっぱいは多忙でまず無理。来月行けるかどうか…。

また十鉄さんについての情報などございましたらお手数ですが書き込んでいただければ幸いです。

これをご覧の電鈴、電鐘愛好家の方々もどうかよろしく～。

読売の記事にあった

「三沢市での説明会では住民も支援に否定的だった。行政と住民がそろって消極的となれば…」

というくだりがなんともツラいです。

[ 2011/09/07 19:06 ] [ 編集 ]

泣き面に蜂？

今度は静岡の岳南鉄道ですが・・・

岳南鉄道には電鈴踏切が２箇所あり、こちらも８月下旬に撮影されたユーチューブ投稿で見る限り、現存しているようです。

ですが・・・
複数の個人の方のブログによると岳南鉄道の貨物輸送が来年春で廃止されるかもしれないということです。
貨物輸送の廃止イコール路線廃止ではないのですが、神岡鉄道や鹿島鉄道は貨物廃止がきっかけとなって路線廃止に至ってしまいました。岳南鉄道も貨物輸送が経営の重要な柱ですので貨物輸送無き後どうなってしまうのか・・・。そこまでいってしまえば熊本電鉄や北陸鉄道とか他にも電鈴踏切があって路線廃止に瀕している鉄道は他にもあるので、キリがないっちゃキリがないですが。

一応情報まで。

[ 2011/09/10 21:40 ] [ 編集 ]

またまたありがとうございます。
貨物の廃止→路線廃止というパターンもあるとのこと、勉強になりました。

実は以前ラジオでフィールドレコーディングを紹介する機会に恵まれ、電鈴警報器の音も流したところ、オンエアー後にリスナーからお便りをいただきました。

「放送を聴いた翌日、散歩がてら我が家の近くを走る岳南鉄道の踏切を注意してみてみたらなんと鐘が鳴るタイプの警報器で驚いた。感動した。希少なものなら、田舎町にとっては宣伝にもなるし是非残して欲しい。鉄道会社へもその価値を教えてあげたい…」

というような内容でした。

電鈴が新設されることが無い現在（もう踏切自体が新設できないのでしたっけ…？）ひとつ、また一つ…と消えていく運命とは云え、とても寂しく残念なことです。

[ 2011/09/12 08:00 ] [ 編集 ]

やはり

すでにご存知かもしれませんが、昨10月12日、十和田観光電鉄の廃止が会社から正式に発表されました。これにより十鉄は2012年3月31日を持って90年余の歴史に幕を閉じることになりました。今から4年前の夏の夕暮れ、ヒグラシの合唱の中、大曲駅近くの電鈴踏切を撮影したことが思い出されます。もう2度とあの光景は戻ってこないと思うと残念ですが・・・。
何とか時間を作ってもう一度訪れてみたいです。

ところで、愛知県春日井市の王子製紙春日井工場の専用線に打鐘式踏切があるとの情報を聞きつけ、先日行って参りました。すると、工場から春日井駅まで延びている専用線の工場の入口近くに日本信号の交流電鐘式警報機（江ノ電と同じタイプ）が一基あり、工場を出入りする貨物列車が通るとき、鐘の音を響かせていました。警報機はかなり年季が入っていましたが音はしっかりしていました。問題は今後の動向ですが、専用線というのは予告もなく廃止ということがあるらしいので、時間があるとき後回しせずに訪問するのがいいかもしれません。廃止ならずとも電子音化ということもありえますので。なお、踏切の近くの工場の出入り口を頻繁に大型トラックが出入りするので録音の際は注意が必要です。

長文失礼しました。

[ 2011/10/13 23:15 ] [ 編集 ]

きよさま、またまたお返事遅くなりました。
十和田観光電鉄、廃止が決まったようですね。電鈴踏切ファンのみならず多くの人たちが残念に思っていることと思います。
また、王子製紙工場の専用線にある踏切のこと、いつものことながら貴重な情報ありがとうございます。この踏切音収録だけのために同地を訪れることは叶いませんが、機会あれば是非探してみたいと思います。トラックの出入りなどの詳細についてのご教示にも感謝！です。

[ 2011/10/17 08:42 ] [ 編集 ]

鐘が鳴る踏切・最新情報（ネット調査）

>きよ様

十和田観光電鉄の廃線が決まったとのこと、これでまたまた数を減らしますます貴重な存在となって行く「鐘が鳴る踏切」。私がいろいろとネット情報から調べ上げたところ、今も現役である可能性が高いものは次に挙げるようなところではないかと思われます(カッコ内は残存と見られる箇所数)。

１．京三製作所の「踏切警報電鐘」・・松本電鉄改めアルピコ交通(2+0.5×2※)、三岐鉄道(3)、京福嵐山線(1)、えちぜん鉄道(1)、名古屋臨海鉄道(4～5)※松電のうち２ヶ所は１対の片側が故障によりスピーカーで代替化

２．日本信号の「交流電鐘」・・江ノ電(1)、大井川鉄道(3)、富士急(1)、えちぜん鉄道(複数)、広島電鉄(1)
、弘南鉄道(1)、王子製紙春日井(1)、三井三池専用線(複数)

３．旧国鉄の「警報電鈴」・・熊本電鉄と北陸鉄道に多数。その他では小湊鉄道、岳南鉄道、福井鉄道、津軽鉄道に2～5ヶ所残存。

ところで、今日のＴＶ番組で、熊本電鉄で実施されている「自転車の車内持ち込み乗車」の風景が放送されていました。「熊電名物」の電鈴踏切が出てこないか、じっと映像を目を凝らして見ていたのですが、確かに出てきていたようです。「車内への自転車持込」、昨夏に乗った三岐鉄道でも目撃しており、また群馬県の上毛電鉄でも実施されているとのこと。この３路線、いずれも「鐘が鳴る踏切」が残っているのが面白いところでしょうか‥。
また、以前にも話題になった島根県出雲市のＪＲ山陰線と一畑電鉄の共同踏切、数ヶ月前の映像を見ると、一畑の電鈴が健在なのに、ＪＲのものと思われる警報ランプが何と最新型の「全方向型」(２個)に取り替えられている！それ以前の映像を見ると、ランプが８個ぐらいあって奇怪な姿になっていたのが、それが一畑のものと見られる２個を残して取り払われ、全方向型に取り替えられたようです。音響装置もランプも別々ということは、ＪＲと一畑それぞれの踏切が、ポールだけを共用して設置されている形なのではないでしょうか。

また、ネット映像からリンクをたどって行ったところ、韓国でも日本の「電鈴」に似たタイプの電動ベル式の踏切警報機が使われているようです。

[ 2011/10/25 22:03 ] [ 編集 ]

伊豆之国さま

分かり易くまとめていただき感謝です。電鈴・電鐘踏切についてはいつのまにやら皆さんのおかげでかなり具体的な情報が集まってきました。

私も先日TVで観てはじめて上毛電鉄が同じサービスを提供していることを知ったのですが、自転車持ち込み可の路線と鐘の鳴る踏切との偶然の重なりは面白いですね。着眼点に感服いたしました。

韓国の類似タイプは初耳でした。海外の（電子音以外の）踏切音についてもお詳しい方、どうぞ情報をお寄せくださいませ～。

[ 2011/11/09 11:38 ] [ 編集 ]

以前と比較して

実は鐘の鳴る踏切へは2004-6年ごろ一番よく訪問していまして、その後再訪したり動画サイト等に投稿されたりした内容を比較していくつかの鉄道会社の鐘の警報機の状況について記してみました。ご参考までに・・

1.北陸鉄道
熊本電鉄と並ぶ電鈴踏切の多い鉄道ですが、去年から今年にかけて公開された動画を見る限り石川線で10箇所程度、浅野川線で5－6箇所程度が廃止もしくは電子音化されているようです。
2.えちぜん鉄道
構内踏切に鐘の鳴る警報機が多数ある鉄道ですが、少なく見ても3箇所以上がここ1～2年で電子音化されたようです。この鉄道には日本で唯一、電鈴、電鐘、交流電鐘と3種の警報機があり、特に大関駅構内の大同信号社製の交流電鐘はここでしか見たことのない珍品です。
今年9月に撮影された個人のブログの駅の画像にはしっかり鐘が写っていましたので再訪問を急ぎたいと思っています。
3.福井鉄道
西鯖江駅構内の電鈴踏切が全方位型の警報灯に置き換わるのと同時に警報機も電子音化されました。(2007年頃？）
4.アルピコ交通
大庭－信濃荒井間にあった鐘の調子の悪かった電鐘踏切一箇所が電子音化されています。(2005～6年頃?)
5.名古屋臨海鉄道
東海市の県道55号線の浅山踏切は3基の電鐘警報機の乱れ打ちが聞けるということで2005年春に訪問したことがありますが2007-8年ごろ？電子音化されました。
また、昭和町線にある滝春踏切の電鐘も路線休止に伴い鐘の音を響かせることがなくなりました。

このほか2004～5年以降、路線廃止や電子音化を受けて以下の鉄道の鐘の鳴る警報機が姿を消しました（消したと思われるものも含む)。
日立電鉄・くりはら田園鉄道・秩父鉄道・近江鉄道・万葉線

ところで、以前、管理人様が新規の電鈴・電鐘警報機の設置について述べられていましたが、岡山の片上保存鉄道は交流電鐘の警報機を設置した（どこからかの移設のようですが）という「実績」がありますので、今後は保存鉄道などにわずかながらでも残る可能性はあると思います。

また、海外の警報機事情ですが、今から15年以上前に米国に長期滞在していたおりに見かけた警報機は全て電鈴式でした。そのときはまだ、電鈴警報機に興味がなく写真の一枚もないのが残念です。ただ、ストリートビューとかで見る限りは今も状況は大きく変わっていないようです。

長文駄文失礼しました。

[ 2011/11/13 15:58 ] [ 編集 ]

まもなく消える？松本の電鐘

前回の投稿で「鐘の鳴る踏切」の現況について調べられる限りのネット情報を載せましたが、その後きよ様から「最近の消滅情報」をいただき、情報をありがとうございます。

ところで、タイトルのアルピコ上高地線(やはり「松本電鉄」というほうがなじみがありますが)に残っている「電鐘」ですが、このほど入った会社の資料によると「施設改修工事」が来年4月までの間に行われる、とあり、その中に「踏切改修」が入っているとのことです。既に遮断機・制御機器などの搬入も始まっており、現在残っている「電鐘」４ヶ所も、来年春には見納め・聞き納めということになりそうです(鐘が撤去されないままスピーカー音に変更されている「鐘もどき」のほうも、姿を消す可能性が高そうな気がします)。
この「電鐘」が「松電」から消え、3年前の動画で「年内にも交換される」と書かれているにもかかわらずまだしぶとく生き残っている「えちぜん」でも風前の灯、となると、残るのは嵐電・三岐・名古屋臨海(いずれも先月にUPされたHPや動画で健在情報あり)、合わせても1桁に減り、いよいよ「絶滅」が迫ってくるようです‥。
なお、保存施設では、京都府丹後の「加悦SL広場」内に、おそらく名鉄から移設されたと見られる電鐘警報機があり、動態保存の列車が運行されるときに動作するようです。三岐鉄道でも、撤去された電鐘・電鈴が共に保管されており、イベントで実際に音を鳴らす「体験」が実施されていたHPがありました。

[ 2011/12/11 14:24 ] [ 編集 ]

きよさま本当にスミマセン！

最近の記事へのコメント欄を閉じているせいで、過去の記事へいただいたメッセージにうっかり気づかぬことばかり…。

電鈴・電鐘の所在のみならず推移をも見守っていらっしゃるご様子にあらためて感銘を受けています。
片上保存鉄道、こういう凄い人たちもいるんですね。いつか是非訪れてみようと思います。アメリカの踏切情報もありがとうございました。

映画その他の映像で見る限り、確かに米国のあの延々と開かない踏切の音は「鐘の音」ですよね。つまり、シロウト考えですが、電子式よりもメンテナンスが容易（機械部品なので修理が簡単）のようにも思えるのですが…。でも安全基準が格段に厳しい（？）日本では「故障しにくい」ことの方が求められるのかもしれません。

震災を機に、と言ったら不謹慎ですが、電力供給が支障をきたしても、たとえば手動で鳴らせるようにもできる「新しい電鈴方式」が考えられていいようにも感じます。

そういえば、小湊鉄道の光風台-馬立間（コンビニ前）の踏切が、たしか昨年通りかかった時に、片方しか鳴っていなかったようでその後が気になっています…。

伊豆之国さまも重ねての情報（施設改修工事の予定まで！）ありがとうございました。

Tちゃんさんも情報感謝、です。

[ 2011/12/14 08:52 ] [ 編集 ]

話がかなりずれますが

アメリカで踏切警報機に旧式の電鈴が未だに使われている理由、もちろんはっきりしたことはわかりません。ただ、欧米には「昔から使っているものはそれだけ信頼できる」という考え方があるようですね。例えば、イギリスの地下鉄には未だ「釣掛式」の車両が多くあるそうなのですが、その理由として管理人様のご指摘のように「構造が簡単で保守がしやすく、古くから使っているので信頼性が高いから」というのをどこかで聞いたことがあります。

確かにアメリカでも、ときどき古いシステムに出くわし「何でこんな古いものを未だに・・」と思うことがありました。例えば、シアトルのワンマンバスは「止まります」ボタンの代わりに窓側にロープが張り巡らしてあり、それを引っ張ると運転席脇のベルが鳴るという古いが、しかし保守が簡単なシステムでした。そうかと思うと飛行機に乗るときはチケットレスシステムが導入されていたりして、新しいところは新しいのが面白いと思ったものです。

根拠の無い勝手な想像ですが、どうもこういった「新しいものも取り入れるが、とっておくものはとっておく」というのが欧米の文化の一つの特徴なのかな、と思ったりもします。そしてひいてはこれが何世紀も前の町並みの保存とかに関係しているのかな、とも。地名にしても、日本の場合「住居表示」の名の下に歴史があろうがなんだろうが、根こそぎ変えてしまうということを平気でやったりしていますね。

欧米が良くて日本が悪いなどというつもりは毛頭なく、ただ、古いものをなくすときにはちょっと立ち止まって本当になくしてもいいのか？と考える習慣というか習性があってもいいのでは、思うことがあります。

松電の電鐘もいよいよ終焉を迎えそうですね。文面から察するに春まで持たないかも・・という気もします。
真冬の長野はちょっと辛いですが行かにゃならんかな、これは・・。

またしても駄文を失礼しました。

[ 2011/12/24 23:14 ] [ 編集 ]

元祖は阪神?

遅くとも来春までには姿を消すことが濃厚となってきた松電の「傘被り電鐘」ですが、どうやらこれは松電独特のものではなく、この「元祖」は阪神、ということになるようです。
最近見た鉄ネタHPで「昔の鉄道風景」を見ると、昭和20～30年代の阪神電鉄の写真にこの「傘被り電鐘」とほぼ同型の警報機の音響装置が写っていたのがあり、「当時の阪神ではこのタイプが多かった」というそうです。この「傘」について、「You Tube」にあった松電の映像によると「積雪対策」と共に「音の反射をよくする」という意味があった、とかかれており、おそらく運転本数が多く住宅密集地域を走る阪神が「音を聞こえやすくする」意味で取り付けたのが、後に松電で「雪の重みで鐘が鳴らなくなる」のを防ぐのに好都合ではないか、ということで取り入れたような気がします。

>きよ様
>(電鈴は)構造が簡単で保守がしやすく、古くから使っているので信頼性が高いから
もっとも日常の保守点検を怠ると故障が発見できなくなる、ということも言えます。以前に近江鉄道で起きた人身事故の原因が「電鈴踏切の故障で音が鳴らなかった」と原因が判明し、現場検証の結果「電鈴内部の電線が断線していた」「設置以来40年以上も内部点検を行っていなかった」といった事実が明るみに出たということもありました(「近江」ではその事故が起きてまもなく、残っていた電鈴が全て撤去されたとのことです)。

>イギリスの地下鉄には未だ「釣掛式」の車両が多くあるそうなのですが
そういえばこの「釣掛式」の電車もめっきり見かけなくなってきましたね～。大手私鉄で最後に残っていた名鉄瀬戸線から消えた今では、現役で活躍しているのは大半が路面電車などの「低速」車両。それ以外では近江、えちぜん、遠鉄といったところに残っているようですが、運用が限られていたりして、お目にかかることは少ないようです。

[ 2011/12/25 14:03 ] [ 編集 ]

保守、修理から離れていくニッポン…

きよさま
伊豆之国さま

今年もよろしくお願いします。

きよ様に教えていただいたアメリカの諸事情、伊豆之国さまご指摘の近江鉄道の事例などなど大変興味深く拝見、年末年始にあらためてあれこれ考えさせられました。

きよ様に同感です。踏切警報器に限らず、もはや日本のメーカー自らが「保守して使い続けてもらう」という考え方をしなくなってズイブン久しいですね。

家庭製品の多くも極力ネジを使わず溶着・接着された筐体、部品。もはやユーザーには自分が買った自分のモノを分解する自由もない。（笑）

極論をお許しいただけるなら、災害時に踏切が鳴らなくなったら近所のおじさんが中をあけて切れている線を一本ハンダ付けして緊急処置できる…というのが、本当は「健全な機械社会」なんじゃないかな、とさえ考えます。
もちろん汎用技術の公開と共有という方向性としての理想です。

ところで当初「傘」は音の反射（集音？）目的でつけられた…というのはこれまたすごく興味深いご教示でした。私もちょっと調べてみようと思いますが、なにせシロウト、またこれについて何か情報などございましたら、どうぞよろしくお願いいたします☆

[ 2012/01/09 01:41 ] [ 編集 ]

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

[ 2012/02/18 22:46 ] [ 編集 ]

松本の電鐘、残り1.5ヶ所

昨年末に「松電」の施設改修工事で「電鐘」が消滅の危機、と書き込んでいたのですが、この「施設改修」の経緯と工事進行状況について、地元の方のものと見られるサイトに詳しい記事が書かれており、踏切改修のほか、駅の改築など、リアルタイムで報告されているので、大いに役立っています。
これによると、信濃荒井と、すでに片方が使用停止になっていた森口の2ヶ所で、一式ごと最新型に更新されましたが、「逸品」の誉れ高い?「北新」はいまだ健在、片方だけになっている「波田」と共にどうやら今回の「改修対象」から外れたようで、この「1ヶ所半」が信濃路に残る最後の「踏切の鐘の音」ということになるようです。
松電以外で「電鐘」が残っている嵐電西院と三岐は、つい先日にUPされた動画があり、今も健在と見られます。名古屋臨海は、支線の廃止で大きく数を減らしていますが、「本線」系統にはまだ残っているようです。
十和田観光電鉄が廃線となり、電鈴踏切も運命を共にしましたが、同じ青森県の津軽鉄道と弘南鉄道にはまだ残っているようで、この２線がどうやら東北最後の「鐘の踏切」ということになりそうです。
江ノ電江ノ島駅近くの電鈴は、昨年末に線路の反対側にスピーカー付の「電車注意」の点滅式表示ポール?が立てられたのですが、電柱に取り付いた既存の電鈴も残っており、両者の「不協和音」が聞こえるという状況になっていることが、やはり投稿された動画により確認できるようです。

[ 2012/04/07 16:26 ] [ 編集 ]

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