浴室の吸音
2007 / 10 / 31 ( Wed ) 屋内で水音を録るときに最も適しているのは云うまでもなく浴室です。しかしネックとなるのはその響き。そのままだと「風呂場の音」としてしか使えないものになってしまいます…。 ![]() たとえば、屋外で水道からバケツに水を汲む…というシーンの音を作る時には、水音を用意し、それに適当な背景音を足すということになります。この場合の背景音とは、夜の住宅街であれば遠くに響く犬の鳴き声、昼間の工業地帯ならそういったノイズ…ということです。素直に屋外で録れば良いのですが、背景音とのバランスをMAの時に調整できるという点で素材を分けておいた方が便利。 で、水音は単体で用意するとします。背景音は後からMIXするのですから、出来るだけ「水音のみ」を録りたい。雑音の少ない室内で録音ということになります。つまり浴室。しかしこの時、すぐにそれと分かる、あの風呂場特有のエコーが邪魔になってくるわけです。 響きを消すためには吸音すればいい。浴室の天井にバーを設置して、そこに布を吊せるようにしました。 ![]() 普通の浴室でのハンドクラップ→水音→吸音後のハンドクラップ→水音の順に収録したサンプルmp3です。 (↓clickして再生=16秒) 浴室吸音before&after フラッターエコーを消す、あるいは軽減できれば良いのですから、壁の四面全てに布を用意する必要はありません。対面する壁の一方に(つまり二枚)シーツを吊すだけで、このくらい劇的に「響き」が消えます。 浴槽にはふたをしておいた方が良さそうですが、実際にやってみると、特にハンドクラップのような大きな音の場合、蓋をした湯船がちょうど太鼓のような共鳴をしてしまいました。この反響もちょっと面白い音なのですが…。 |
ウチのギー
2007 / 08 / 24 ( Fri ) 前回のつづき。
私が使っているのは、かまぼこ板に穴をあけただけの「ギー」。この穴に竹の割り箸を突っ込んで、ぐりぐり回して「きしみ音」を出します。 ![]() (ちなみに、真ん中の大きな穴は、また別の「キュゥキュゥ音」を出すためのもの。コルク栓を突っ込んで回します。) そもそも「戸のきしみ」は、蝶番での微少な摩擦振動が戸板に共鳴しているわけで、じゃあ「ギー」も蝶番と戸板に分けて考えればずっと小型化できる…と考えて作りました。 この道具だと、割り箸の先を色々なものに接触させることで、その触れた材質・大きさ特有の「鳴り」が録れます。 (↓clickして再生) 1「道具のみ」→2「小さい板切れに共鳴させる」→3「ペットボトルに共鳴させる」 追伸: (良い)音が鳴らない時には、デッキのヘッドクリーニングに使うエタノールで割り箸の先を拭くだけ。とたんにキュゥキュゥきしみます。 ![]() |
ギー
2007 / 08 / 23 ( Thu ) きしみ音を出すための効果道具は古くから「ギー」と呼ばれてきたらしい。
驚いたことにこれを商品化したものがあるようです。 「櫓音」 「ろね」なるネーミングと、一機3万円というお値段、欅だかなんだか分からないけれどビミョーにcheapな艶と風合い…。 ま、効果マンが使ってきた「ギー」も、形としてはほぼこれと似たようなものだと思います。構造としてはシンプルです。 しかし、従来のギーは「道具そのものを鳴らす」仕組みなので、作るときには木材を吟味しなければいけませんし、ある程度の大きさも必要です。また一旦組み上げてしまったら、その材質の「鳴り」しか出せないことになります。 で、私はもっとシンプルなものを使っています。 ![]() つづく。 |
自作マイクグリップ
2007 / 08 / 09 ( Thu ) 野外で録音をする際に使う、手持ちで録るためのグリップ/ホルダーが欲しいと思っていました。業務用アクセサリーとして売られているものは数万円しますし、ほぼ特定のマイク専用として設計されているため使い回しがきかない。じゃ、試しに作ってみようと思いまして。
別名ピストルグリップと云うくらいなので、当初はそういう形にしようと考えていました。しかし、まず手始めに薄い板材を削って握り具合を確認してみると、指が長いためか、もっと太いものの方がしっくり手に馴染むような気がしたのです。 ![]() で、仕様変更。作り直し。今度は厚さが必要になるので、ホームセンターで木材を物色。しかし、端材があまり無駄にならず必要な幅と厚さを満たすのは2×4(ツーバイフォー)用のスプルース材しかありませんでした。ま、何も考えずに購入。 しかしこの角材、節は多いし堅い。汗だくになってのこぎり&ヤスリ掛け…。曲線カットのできる電動工具欲しいな〜と嘆きつつ。 金具と木材の接触部分にはゴム板を挟んでみたものの、振動吸収の効果はゼロに近いと思います。 で、こんなカンジになりました。 ![]() 後ろから。 ![]() ガンマイク取り付けると。 ![]() グリップ下部にもUNC1/4インチのネジを取り付けて、三脚に固定できるようにしました。自分の手の大きさ、指の長さに合わせて作ったのでさすがにフィット感は上々です。おまけにかなり軽量。 しかし…。どうなんでしょう、コレ。不出来なトーテムポール風民芸品みたいだし。人に見せたら「怖い。」という反応…。 スプルースは徐々に黄色くなってくると聞きました。試しに軽く火で炙ってみると、熱の当たった部分がたちまちイヤ〜なカンジの真っ黄色に…。耐久性を持たせるためにもニスを塗った方が良いのでしょうが、手触りがペタペタするのは避けたいし。 試作品として、とりあえず作ってみたものの結構クタクタになってしまいまして、木材を吟味しての本製作はまたいずれ。とりあえずコレを使ってしまいそうです。握り心地&白木の感触がケッコー気持ちいいし…。 |
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